実家が空き家になっている方は多いでしょう。
空き家を対処しようと思ってもどうするべきか分かりませんよね。
そこで今回は実家が空き家になった場合の対処方法についてご紹介します。
空き家になった家を放置すると、老朽化が急速に進みます。
また、夏になれば草の生えるスピードが早く、数ヶ月放置するだけで、人の背丈ほどにまで成長します。
さらに、害獣の住処や素行の悪い人の溜まり場などになりかねません。
そして、不法投棄による景観の劣化から周辺地域のイメージ悪化にもつながってしまいます。
先ほどご紹介した通り、住まなくなった家は傷みが早いです。
少なくとも数ヶ月に1回は空き家を訪れ、空気の入れ替えや排水の確認、劣化箇所の確認などが必要です。
金銭面で言うと、空き家を所有するだけでも固定資産税がかかります。
しかし、2015年に定められた空き家対策特別措置法により「特定空き家等」に指定されることで課税額が最大6分の1になる特例を受けられなくなりました。
つまり、空き家を放置することで、固定資産税が6倍かかってしまいます。
これに加えて、家が遠い人は交通費もかかります。
そのため、使用していない家があるだけで多額の金額を払う必要があります。
管理できない場合は早い段階での売却を考えましょう。
今回は、実家の空き家状態を解消する方法を4つご紹介します。
1つ目は、売却することです。
売却するメリットとして現金化できることが挙げられます。
平成28年4月に「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」が施行されました。
しかし、特別控除には適用期間があり、2023年12月31日までの売却が必要です。
そのため、売却を検討されている方は早めに売却することで現金化や特別控除の適用が受けられるでしょう。
2つ目は、空き家のまま管理することです。
トランクルームとして活用したり、劣化の進行を遅れさせたりすることで資産価値を維持できるでしょう。
しかし、空き家である以上、普段は無人の状態です。
そのため、不審者の出入りの可能性は否定できません。
対策としては近隣と良好な関係を築くことが大切です。
何かあった際に連絡してくれるなどの配慮をしてもらえるかもしれません。
3つ目は、更地にすることです。
不審者が出入りする可能性を気にされる方やメンテナンスの時間が設けられない方におすすめです。
メンテナンスの必要がなくなり、定期的な巡回の頻度を大幅に減らせます。
しかし、解体費用が必要になるため、注意しましょう。
また、建物を壊すことで特例は適用されなくなり、税金が高くなってしまいます。
自治体によっては解体費用の補助金があるので確認してみましょう。
4つ目は、賃貸にすることです。
メリットは資産運用として毎月、賃貸収入が確保できます。
デメリットは、入居者がいない場合は収入が得られません。
また、必要に応じてリフォーム費用や大家さんとしてのさまざまな業務が生じてしまいます。
今回は実家が空き家になった場合の対処方法をご紹介させていただきました。
さまざまな空き家の活用方法を知り、活用方法の幅が広がったと思います。
ぜひこの記事を参考に最適な空き家の対処方法を選んでくださいね。