親の死後の家の処分はどうする？選択肢とリスクとは？BLOG

親の他界に伴い、実家を処分する際に、どのような方法があるのかを事前に知ることは、手続きを安心して進めることに大きく貢献します。
精神的負担がある中、実家を処分することは容易なことではありません。
この記事では、実家の処分方法とそれに伴う法的、経済的利点および欠点をご紹介します。
財産管理や相続を適切に行えるよう、ぜひ最後までご覧ください。

□家の処分をする際の5つの方法とは？

親が亡くなった後に直面する実家の処分には複数の方法があり、それぞれの方法のメリットとデメリットを理解することが重要です。

1:不動産仲介で売る

不動産仲介を通じて買い手を見つける方法です。
長期間を要することもありますが、適切な価格での売却が期待できます。
不動産の取引に不安を感じている方や、不慣れな方にとっておすすめの方法です。

2:不動産買取で売る

不動産会社が直接買い取る方法で、迅速な売却が可能です。
また、不用品回収や清掃も不動産会社が請け負うケースが多いため、売主の負担が少ないことがメリットです。
ただし、市場価格よりも低くなる可能性があります。

3:更地にして売る

建物を取り壊し、土地のみを売却する方法です。
土地の価値を最大化できる可能性があり、購入者を見つけやすいですが、解体にはコストがかかります。

4:相続放棄する

すべての遺産を放棄することで、負債を含めた遺産から手を引く方法です。
リスクを避けられますが、価値ある財産も放棄しなければなりません。
相続を放棄する場合は、相続発生後3ヶ月以内に家庭裁判所に申請を行う必要があるため、期間に注意が必要です。

5:自治体に寄付する

土地や建物を自治体に寄付する方法で、税制上のメリットがありますが、寄付した財産に対する金銭的な見返りはありません。
また、寄付を決定後、撤回することが難しいため、熟考したうえで寄付をすることをおすすめします。

□親の死後に家を放置するリスクとその対策

家を放置すると、さまざまなリスクが生じます。

1:犯罪の温床となる可能性

放置された空き家は、犯罪の温床になり得ます。

2:腐敗や倒壊のリスク

建物の劣化は進み、最終的には倒壊するリスクもあります。

3:固定資産税の増加

特定の空き家には固定資産税が最大6倍に課されることがあります。

4:資産価値の低下

放置された空き家は時間とともに価値が低下し、処分や再利用が困難になります。

このように、空き家を放置することは物件所有者や近隣住民に影響を及ぼすことが多くあります。
特に犯罪に利用されやすいことや倒壊のリスクを避けるためには、定期的に清掃に訪れ、家のメンテナンスを行うことが効果的です。
定期的にメンテナンスに訪れることで、家の異変に早い段階で気づき、対策を講じられます。

□まとめ

家の処分方法にはさまざまな選択肢がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
また、家を放置することによるリスクも無視できません。
これらの点を踏まえた上で、最適な処分計画を立てることが重要です。
家族の死により、精神的に負担が大きい時期に、家の処分を決断することは負担を増大させてしまうため、早めに家族間で話し合いを設けることをおすすめします。