親が亡くなったときにやることとは?不動産の名義変更を放置するリスクBLOG

親が亡くなったときにやることとは?不動産の名義変更を放置するリスク

親が亡くなった後、相続した不動産の名義変更は、スムーズな財産管理やトラブル防止のために必須です。
しかし、手続きの複雑さや費用面など、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産の名義変更の必要性とその手続きについて、わかりやすく具体的に説明します。
安心して手続きを進められるよう、相続登記の重要性と具体的な注意点について解説します。

□親が亡くなった際にやることは不動産の名義変更

親が亡くなると、その方の財産は相続人へと引き継がれます。
不動産も例外ではなく、相続人名義に変更する手続きが必要になります。
この手続きを「相続登記」といいます。

*相続登記はなぜ必要?

相続登記は、法律上必ず行わなければならない手続きです。
法律改正により、2024年4月1日以降は相続登記が義務化され、手続きを怠ると過料が科されることになりました。

相続登記は以下の効果をもたらします。
反対に相続登記をしなければ、トラブルに発展する可能性があるので気をつけましょう。

・不動産の所有者としての権利を明確にする。
・不動産の売却や担保設定などの取引をスムーズに行うことができる。
・相続後のトラブルを防止する。

*相続登記の手続き

相続登記の手続きは、相続人の確定、遺産分割協議、相続登記の申請という流れで行います。
相続登記の申請には、以下の書類が必要です。

・相続人全員の戸籍謄本
・亡くなった方の戸籍謄本
・不動産の登記事項証明書
・遺産分割協議書
・委任状(司法書士に依頼する場合)

*相続登記の費用

相続登記の費用は、司法書士に依頼した場合、一般的に30万円~50万円程度です。
費用は、不動産の規模や所在地、相続人の人数によって異なります。

□名義変更を放置しておくことのリスク

1:不動産の売却が困難になる

名義変更がされていない不動産は、相続人全員の共有となります。
そのため、不動産を売却する場合には、相続人全員の同意が必要になります。
相続人全員の同意を得られない場合は、売却が難しくなる可能性があります。

2:不動産の担保設定が困難になる

不動産を担保にローンを借りる場合も、名義変更がされていないと、金融機関から融資を受けられない可能性があります。

3:権利関係が複雑になる

不動産の名義変更をせずに放置しておくと、相続人が増えるにつれて権利関係が複雑になっていきます。
相続が発生するたびに、相続人全員で話し合い、遺産分割協議を行う必要があり、手続きが煩雑になります。

4:次の相続にかかる費用が2倍になる可能性がある

相続登記をせずに放置しておくと、次の相続が発生した場合、2回分の登記費用がかかってしまう可能性があります。
例えば、Aさんが亡くなり、相続人であるBさんが名義変更をせずに亡くなった場合、Cさんが相続する際に、Aさん→Bさん、Bさん→Cさんの2回分の登記が必要になります。

5:過料の罰則

2024年4月1日以降は、相続登記が義務化されたため、正当な理由なく名義変更を怠ると、10万円以下の過料が科せられます。

□まとめ

相続登記は、不動産の所有権を明確にし、将来的なトラブルを回避するために必要な手続きです。
相続登記を怠ると、不動産の売却や担保設定が困難になったり、権利関係が複雑になったりするなど、様々なリスクが生じます。
2024年4月1日以降は、相続登記が義務化され、手続きを怠ると過料が科せられるため、早めに行動することが重要です。

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