不動産の住み替えの後悔しないための4つの順序と売却時のお得な3つのコツBLOG

住み替えを検討しているけど、資金面や売却のタイミングで不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
せっかくの新生活を始めるのに、不安な気持ちを抱えたままでは、せっかくの住み替えも台無しになってしまいます。

今回の記事では、住み替えをスムーズに行うための4つの順序と売却時のお得な3つのコツを解説します。
この記事を読めば、安心して住み替えを成功させるためのヒントが得られるはずです。

□不動産の住み替えの4つの順序を理解しよう

住み替えには、売り先行、買い先行、売り買い同時決済、切り離しの4つの順序があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
それぞれの順序の特徴を理解することで、自身の状況に最適な住み替え方法を選択できるでしょう。

1: 売り先行

売り先行とは、旧宅を売りに出して売却を完了してから新宅を購入する住み替えです。
旧宅を売却してから新宅を購入するため、資金的な余裕がなくても住み替えができる点が魅力です。
また、旧宅の売却のメドが立ってから新宅の購入を進めていくため、旧宅売却に期限を設ける必要がなく、急がず売却に取り組めるのもメリットです。

しかし、売り先行は売却完了後に新宅がなかなか決まらなければ、一時的な仮住まいが必要になる可能性があります。

2: 買い先行

買い先行は、新宅の購入を先に行い、そのあとから旧宅の売却を進める住み替えです。
旧宅を所有したまま新宅を購入するため、一時的とはいえ2つの不動産を所有することになります。

資金的な余裕があれば、住み替え先をじっくり探せる点や、仮住まいを用意する必要がない点がメリットです。
しかし、旧宅の住宅ローンが残っている場合、新築の住宅ローンと合わせて2つの住宅ローンを抱えることになるため、資金計画をしっかりと立てる必要があります。

3: 売り買い同時決済

売り先行と買い先行には、それぞれメリットとデメリットがあります。
そこで、タイミングのずれを解消するために、旧宅の売却と新宅の購入を同時に進める方法が「売り買い同時決済」です。

この方法では、売却代金で新築の頭金を賄うことができるため、資金計画が立てやすく、スムーズな住み替えが可能になります。
ただし、売却と購入を同時に進めるため、スケジュール管理が重要になります。

4: 切り離し

切り離しとは、旧宅の売却と新宅の購入を完全に別々に進める方法です。
資金計画が立てやすく、売却と購入のタイミングを自由に決められる点がメリットです。
しかし、売却と購入のタイミングがずれると、一時的な仮住まいが必要になる可能性があります。

□不動産の住み替えでお得に売却するための3つのコツ

住み替えを成功させるためには、売却時期や税制を活用することが重要となります。

1: 住宅ローンの控除上限年数を超えたタイミングで売却する

現在住宅ローン控除を受けている場合は、控除上限年数を超えてから住み替えをするのがおすすめです。
所得税の節税につながる住宅ローン控除は、最大13年間受けられます。

住み替え後の新居で改めて住宅ローン控除を利用することが可能です。
そのため、現在の家でできるだけ長く住宅ローン控除を受けることで、より長く住宅ローン控除を受けられます。

2: 売却しやすい時期を狙う

住み替え需要が高まる時期に合わせて売却することで、より良い条件で売却できる可能性があります。

例えば、転勤や進学などで住み替え需要が高まる3月ごろは、物件の購入を希望する人も多く、より良い条件で家を売却できる可能性が高くなります。
年明けから3月に向けて成約件数が増えていく傾向があるため、12月頃から売却の準備を始めるとよいでしょう。

3: 減税措置を活用する

住み替えでは、減税措置を活用することで税金を抑えられます。

・3000万円特別控除
マイホームを売却して譲渡所得が発生した場合、譲渡所得税の計算から一部の譲渡所得を控除できる制度です。
売却した物件がマイホームの場合は、譲渡所得から3,000万円を控除できるため、譲渡所得税を抑えられます。

・譲渡損失した場合の特例
売却価格が購入価格を下回った場合、発生した損失を他の所得から差し引けます。

・買い替え特例
新築または中古住宅を購入し、旧宅を売却した場合、一定の要件を満たせば、売却による利益の一部を税金から控除できます。

□まとめ

住み替えは、人生における大きなイベントです。
住み替えには、売り先行、買い先行、売り買い同時決済、切り離しの4つの順序があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
これらの情報を参考に、自分にとって最適な住み替え方法を見つけて、後悔のない住み替えを実現しましょう。