皆さんは、空き家が倒壊した際の責任の所在についてご存知でしょうか。
空き家は放置してた場合には、倒壊する危険性があります。
また、景観を損なったり、放火や火災などの問題が生じる恐れがあります。
そこで今回は、空き家が倒壊した際の責任の所在と倒壊リスクの回避策について解説します。
空き家を放置して倒壊した場合には様々なリスクが生じます。
ここでは、責任の所在について解説します。
基本的に空き家における損害は、倒壊を含めて所有者が責任を負う可能性が高いです。
倒壊による損害は、近隣への被害をもたらします。
その損害次第では、何千万円〜何億円と高額な費用を要する恐れがあります。
それゆえ、被害を起こさずに適切に管理することが重要となります。
台風や屋根が飛ぶことで庭の樹木が倒れ、近隣住宅に被害を与えるケースがあります。
この場合は、民法717条に定められている「土地工作物責任」のもと、修繕費が請求される場合があります。
これは、家屋の敷地に設置されている工作物の安全管理が行き届かず第三者に損害を与えた際に工作物の占有者が賠償責任を負う規定となります。
空き家の放置はデメリットが多いため、リスク回避のためにも適切な管理を行うことが重要です。
ここでは、自らが管理を行うことで倒壊リスクを回避する方法について解説します。
まず1つ目は、空き家管理に必要な道具や服装を準備することです。
空き家管理は清掃が基本の作業になります。
それゆえ、服装は動きやすく汚れても良い格好がおすすめです。
また、害虫が出てくることを想定して長袖長ズボンにすると良いでしょう。
2つ目は、室内の換気と近所に挨拶をすることです。
空き家の部屋で何かをしていると不審に思われる可能性があります。
それゆえ、事前に近所の方々に挨拶をしておくと動きやすいでしょう。
3つ目は、外回りの清掃と確認作業を行うことです。
換気時に外回りの清掃を行いましょう。
また、除草やゴミの掃除を合わせて、建物の破損箇所の確認を行いましょう。
4つ目は、室内清掃です。
全体的な掃き掃除、拭き掃除を行いましょう。
また、水道のチェックを行い、水漏れの有無を確認しましょう。
建物内部の破損箇所などの確認も併せてすると良いでしょう。
これらの管理作業を数ヶ月に1回程度実施すると良いでしょう。
今回は、空き家が倒壊した際の責任の所在と倒壊リスクの回避策について解説しました。
空き家が倒壊した際には、基本的には所有者が責任を負います。
それゆえ、倒壊リスクを回避するためにも適切な管理を行うことが大切でしょう。
この記事を参考にしていただけたら幸いです。