持ち家があると、いつかは相続という問題に直面します。
親が亡くなってからあわてることのないように、今のうちに相続手続きや相続税の計算方法、節税のコツなどを知っておきましょう。
ここでは、家の相続の手続きについて解説し、家を分割相続する方法についても触れます。
親が亡くなったら、いろんなものの名義変更が必要になります。
もちろん家の名義変更も必要になり、10カ月以内に相続税を納付しなければなりません。
これ以外にも、家の相続にはさまざまな手続きが必要です。
まず最初に行うのは、相続人や相続財産の確認です。
相続人が確定しないと、相続手続きはできません。
そのためには、遺言書の有無を確認する必要があります。
遺言書に、想定外の相続人が書かれている場合があるからです。
相続人がわかったら、それぞれに連絡を取って相続のための協議に入ります。
次に遺産を確認しますが、遺産にはプラスの遺産とマイナスの遺産があるので、すべて調べる必要があります。
遺産の見落としがあると、遺産分割がやり直しになるので慎重に調べましょう。遺産を相続する場合は、プラスの遺産もマイナスの遺産も相続するので、マイナスが多い場合は、遺産放棄も検討しなければなりません。
家の分割相続には、現物分割、代償分割、換価分割、共有の4つがあります。
1つ目は現物分割です。
不動産そのものを、分割して相続するものです。
広い土地なら分割しても良いのですが、土地が狭い場合は別の方法をおすすめします。
2つ目は代償分割です。
一部の相続人が不動産を相続し、他の相続人には現金で支払う方法です。
長男が家や店舗を相続して、他の相続人に等価の現金を支払うといったものです。
家や店舗を残したい場合に、この方法が使われます。
3つ目は換価分割です。
相続した不動産を売却して、相続人で分割するものです。
不動産のままでは分割が難しくても、現金化すれば簡単に分けられます。
4つ目は共有です。
複数の相続人が、共有名義のまま相続する方法です。
家や店舗などを、現状のまま残したい場合に取られる手法ですが、将来不動産を売却する場合は、共有名義人全員の同意が必要になります。
家を相続するには、まず相続人や相続財産の確認が必要です。
そのためには、遺言の有無を明らかにして財産を調査し、相続人で分割協議します。
遺産にはプラスの遺産とマイナスの遺産があり、マイナスが多い場合は、相続放棄も検討しましょう。
分割相続には、現物分割、代償分割、換価分割、共有などがあります。