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空き家であっても風通しは必要?換気が必要な理由をご紹介!

みなさんは一日のうちどのくらいの時間家の換気を行うでしょうか。
一日のうち一度も窓を開けないことの方が少ない方も多いかもしれません。
住宅における室内環境を良好に保つには、換気は重要なポイントです。
そして室内の換気は空き家であっても同じように大切です。

今回は、空き家であっても換気が必要な理由と、換気をしなかった場合の空き家のリスクについてご紹介します。

□空き家の換気が必要な理由

空き家にも換気が必要な理由は、換気を行うことで建物自体の劣化を抑制できるからです。
誰も住まなくなった空き家は空気が動かなくなるため、湿気やホコリなどが溜まってしまいます。
湿気やホコリが溜まっている空間はカビの発生や害虫の住処となりやすい傾向にあります。

そのため、カビは言うまでもなく、シロアリのような害虫によっても住宅は腐食していき、劣化を早める原因になります。
またカビやホコリの温床となった空き家は住宅そのものだけでなく、人の健康にも悪影響を及ぼします。

□空き家の換気を怠った場合のリスク

空き家の換気を行わずにそのままにしておくと、柱や床、壁などの住宅を支える部分を蝕んでいくため、どんどん住宅が劣化していき、最悪の場合倒壊してしまう恐れもあります。
室内にカビが見られない場合でも、壁や天井などの裏側に繁殖している可能性も考慮しなければなりません。

そのため、空き家であったとしても定期的に換気を行う必要があります。
梅雨の時期は他の時期に比べて湿気を多く含むため、なおさら換気が必要です。

また、住宅の耐久性を下げる以外にも、換気をしないことで生じるリスクは存在します。

空間の換気を行わないと、汚れた空気によって空間がよどんでしまいます。
特に、花粉やダニ、ハウスダスト、ウイルスなどが部屋の中にとどまると、シックハウス症候群の原因となる可能性が生じます。
シックハウス症候群は、目や喉の渇きや鼻水などの健康障害に繋がるため注意が必要です。
また、換気をしないことで、シックハウス症候群以外にもアレルギー症状や感染症などの健康被害を誘発する恐れはあります。

そのような空き家は一度解体しないともう一度人が住むのは難しいので、解体のコストがかかってしまうこともリスクの1つと言えるでしょう。

□まとめ

こまめに室内を換気することによって結露やカビの発生を抑えられ、空き家であってもある程度住宅の耐久性を維持できます。
一方で換気を怠った空き家はさまざまな健康被害を及ぼす恐れがあるため、空き家であったとしても定期的に換気を行い、空気の風通しを良くしておくことが大切です。