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持分登記相続時の注意点と不動産共有関係の具体例

相続は多くの人にとって避けて通れないテーマであり、特に持分登記に関する手続きは複雑です。
この記事では、持分登記の相続時における注意点と、不動産が共有関係になる具体例について解説します。
相続に関わる手続きを進める中で、持分登記の手続きについて知りたいと考える相続人や遺族、またはこれから相続手続きを控えている人に向けて、有用な情報を提供します。

□相続時の共有持分登記の注意点

1.相続登記の重要性
相続登記は、しばしば「後回しにしても大丈夫」と考えられがちです。
しかし、このような考え方はリスクを孕んでいます。
相続登記を怠ると、不都合が次第に積み重なり、後で手続きが困難になる可能性が高まります。
早めに手を打つことで、多くのトラブルを未然に防止できます。

2.共有持分の複雑化を避ける
共有持分を複数人で相続すると、管理が煩雑になる可能性があります。
例えば、AとBが共有していた不動産が、Aの相続によってCとDが加わると、共有者が増えて手続きが複雑になります。
さらに、Bの側でも相続が発生すると、共有者がさらに増えてしまうでしょう。
このような状況を避けるためにも、共有持分の相続は慎重に進めるべきです。

3.売却の選択肢
相続人間で意見が合わない場合、一人が全員分の持分を登記して、自分の持分だけを売却する方法もあります。
この場合、法定相続人全員分の相続登記を一度に行う必要があります。
それぞれの相続人が自分の持分だけで売却できれば、共有関係から抜け出すことが可能です。
相続登記の義務化も進んでいるため、早めの行動が推奨されます。

□不動産共有関係となる具体例

1.複数人での資金提供
不動産購入時に複数人が資金を提供すると、その比率に応じて共有持分が発生します。
例えば、夫婦で資金を出し合った場合、出資比率に応じて持分が決まります。
この際、出資比率と持分が一致しない場合は、贈与税が課される可能性があります。

2.私道持分
一戸建ての場合、近隣住民と共有する私道持分が存在することがあります。
この私道部分は固定資産税が非課税とされる場合もあり、登記漏れが起こりやすいです。
登記漏れを防ぐためにも、この点には注意が必要です。

3.マンションの共用部分
マンションでは、共用部分が多くの住民によって共有されています。
特に新しいマンションでは、共用部分の登記が省略されるケースが多いです。
古いマンションでは、共用部分が全住民で共有されていることが多く、この点も登記漏れのリスクがあります。

□まとめ

持分登記の相続時には、多くの注意点と手続きが必要です。
特に、共有持分の相続や不動産の共有関係には、多くの落とし穴が存在します。
この記事で紹介したポイントを押さえ、スムーズな相続手続きを目指しましょう。