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抵当権付き不動産が競売にかけられてしまうケースとは?かけられる前に売却しよう!

住宅ローンの返済にお困りの方は、いませんか。
抵当権付き不動産は住宅ローンを完済しない限り売却はできません。

今回は、抵当権付き不動産とはどういうことかについてと、競売にかけられる流れについて解説します。

□抵当権付き不動産とはどういうこと?

抵当権とは、住宅ローンの借入時に、金融機関が土地や建物を担保として設定する権利のことです。
この権利があることにより、金融機関はローンの返済が滞るリスクに対して、一定の保護を受けられます。

住宅ローンにおける有担保と無担保の違いは、この抵当権の有無にあります。
有担保ローンは、この抵当権を利用して低金利で大きな金額を借りられますが、無担保ローンは抵当権が設定されていないため、通常よりも金利が高くなる傾向があります。

しかし、抵当権付きの不動産は、住宅ローンの返済が困難になった際に競売にかけられるリスクも伴います。
競売は、不動産が市場価格よりも低く評価され、売却される可能性が高く、住宅ローンの借り手にとって大きなデメリットをもたらします。

□不動産が競売にかけられる流れとは?

住宅ローンの返済が困難になった場合、家が競売にかけられる可能性が高まります。
ここでは、競売に至るまでの各ステップについて解説します。

1:督促状や催告書が届く

住宅ローンの返済が困難になると、最初に督促状が送られてきます。
これは、金融機関からの「早急な支払い」を促す通知で、この段階ではまだ大きな問題には発展していません。

しかし、この督促を無視し続けると、次に催告書が送られてきます。
催告書は、いわば最後通告であり、このまま支払わなければ、「住宅ローンを一括返済してもらう」という内容が記載されています。

2:一括返済の要求

督促状や催告書を受け取った後、滞納が続くと、保証会社が債務者に代わって金融機関に支払いを行います。
その結果、金融機関ではなく保証会社への一括返済が求められるようになるのです。

3:競売手続きの開始

最終的に住宅ローンの一括返済が不可能な場合、家は競売にかけられます。
このプロセスでは、売却代金は債権者に全額支払われ、所有者である債務者にはほとんど何も残りません。
さらに、競売での売却価格は市場価格よりも大幅に低く、4割から5割程度の価格になることが一般的です。

そして、売却代金だけでは返済できない残りの債務は、借金として残ります。
競売後の一括返済が困難な場合、生活の再建が非常に難しくなる厳しい現実があります。

□まとめ

抵当権付き不動産には、住宅ローンの返済が困難になった際に競売にかけられるリスクがあります。
競売に至る流れの理解を通して、できる限り競売にかけられることを避けましょう。
不動産においてお困りのことがありましたら、お気軽に当社までご相談ください。